
飼料・添加物について
■飼料の添加物について
飼料安全法の下で、審議認可された飼料添加物の対象動物ごとの用途や使用基準規格がそれぞれ明確に定められています。安全で効果的な使用を行えるように名称の限定や有効成分定量法の指定、用いて良い賦形希釈物質の種類などが詳しく規定されています。
◆認可されている飼料添加物の種類と役割(一部)
役 割
種 類
1
飼料原料の酸化を抑制する「抗酸化剤」エトキシキン・プロピオン酸等
2
飼料の粘結を補助する「粘結剤」アルギン酸ナトリウム・カゼインナトリウム・カルボキシルメチルセルロースナトリウム・ポリアクリル酸ナトリウム等
3
飼料の水や油との馴染みを助ける「乳化剤」グリセリン脂肪酸エステル・ショ糖脂肪酸エステル・ソルビタン脂肪酸エステル等
4
たん白質のアミノ酸バランスを補助して
飼料効率を高める「アミノ酸」L-アルギニン・塩酸L-リジン・DL-メチオニンL-グルタミン酸ナトリウム等
5
不足するビタミンや強化することで
健康度を高める「ビタミン」L-アスコルビン酸・イノシトール・塩化コリン・塩酸チアミン・ビタミンA粉末・ビタミンE粉末等
6
同様に「無機物(ミネラル)」塩化カリウム・クエン酸鉄・炭酸亜鉛・フマール酸第一鉄・硫酸亜鉛・リン酸一水素ナトリウム等
7
まだい・ぎんざけ・にじますの色揚げを
対象にした「色素」アスタキサンチンと今年新たに認可されたカンタキサンチン
8
水産では認可されていませんが「各種抗生物質」
9
および牛豚鶏に限定された「生菌剤」エンテロコッカス・バチルス・ビフィドバクテリウム・ラクトバチルス等、
10
香り付けを行う「着香料」
11
飼料のPHを整える「調整剤」ギ酸等、
12
甘味を加える「呈味料」サッカリンナトリウム
13
消化を助ける「酵素」アミラーゼ・セルラーゼ・フィターゼ・リパーゼ等
それぞれについて用いて良い対象動物と飼料中の添加制限量等が規定されていますので、添加物として書かれてはいても養魚用としては使えないものがたくさんあり、勝手な使用は許されておりません。
■飼料の表示と公定法
飼料の製造業者には、以下の項目を表示・明示することが義務づけられています。
飼料の表示と公定法
1.飼料の名称
2.飼料の種類
3.製造(輸入)の年月
4.製造(輸入)業者の氏名または名称および住所
5.製造事業場の名称および所在地(製造業者に限る)
6.対象魚種
7.正味重量
8.成分量として粗たん白質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・カルシウム・りん
9.原材料名区分(穀類・植物性油かす類・動物質性飼料・そうこう類・その他)と配合割合

脂肪酸カルシウム
⚪️Fat content of > 85% > 99%
⚪️Improve feed conversion rate: better digestion and absorption rate, provide higher net energy
⚪️Specifically design for number bypass dairy cows to increase milk production and better quality of milk
⚪️Reduce incidence of ketosis therefore energize fertility
⚪️Product Shalf life up to 9 months
Total Fat 85% - 99%
Calcium 9%
Ash 13%
M&I 5%
ME(Kcal/kg) EST 7000
NEL(Mcal/kg) 5.8 - 5.9
Packing : 25 kg per bag
Shelf life : 12 months from the date of manufacture

RUMEN MEGFAT 85
RUMEN MEGFAT 99


脂肪酸カルシウムは、日本で飼料原料になった理由に、北海道の牛乳買取で乳脂肪が3.2%から3.5%になったときです。これは、乳牛で試験を行なうと、明らかに乳脂肪の向上効果があり、当時なかなか脂肪が上がらなかった対策として配合飼料に入れていきました。このために、北海道でも放牧形態が減少していった理由になります。当時放牧ではなかなか乳脂肪が上がらないとことが多かったのです。
この脂肪酸カルシウムの試験を行なったときに、給与した牛の牛乳中の脂肪酸組成を調べて驚きました。それは、牛乳中に脂肪酸カルシウム由来の不飽和脂肪が増えていたのです。脂肪酸カルシウムは、石鹸を作る原理と同じで、植物油脂にナトリウムを加えると石鹸になりので、脂肪酸カルシウムは、ナトリウムの代わりにカルシウムを加えたものです。そのために、カルシウム石鹸と呼ばれていました。
そのことから、牛乳中の脂肪酸組成についての問題点がわかってきました。その頃、ある牧場から牛乳から作る生クリームに異臭が出るという相談がありました。この牧場では、粗飼料の品質が悪く、乾草は雨に濡れた茶色のもので、サイレージは、酪酸臭、アンモニア臭が強いもので、あまり牛が食べていませんでした。その理由としては、サイレージの臭いが牛乳に移ったということになっていましたが、それだけではなく、十分な反芻をしていないために、牛乳中の脂肪酸組成が変化して、不飽和脂肪酸割合が上がったために、特に生クリームが酸化したものになったと考えられました。
また、別な地域では、牛乳の異常風味が夏場に発生しました。ここでは、当時非常に安価な値段でアーモンド皮が流通しており、多く農家がこれを繊維代わりに使っていました。なかなか理由がわからなかったのですが、アーモンド皮は、乾草から見ると反芻材料としては、繊維分が少ないので酸化しやすい牛乳の脂肪酸組成になっていたことと、夏場の高温な時期のために搾乳した牛乳がバルククーラーの中で牛乳温度を下げるための攪拌が多く行なわれることで酸化を促進したものと思われます。この地域の対策は、アーモンド皮を止めて乾草かイナワラを1kg給与することになったそうです。
以外と異常風味は、今もあるようですが脂肪酸組成のアンバランスが原因なっていると思います。

りんご皮サイレージ

Crude Protein(CP) 6.6%
Crude Fat(EE) 2.8%
NFE) Nitrogen Free Extracts 68.7%
Crude Fiber (CF) 16.4%
Crude Ash (CA) 3%
Moisuture in extract 10%
りんご粕の飼料としての特徴

りんご粕🍎を食べたがる牛🐄の様子をみると、リンゴ粕給与時刻が近づくと🐂は高い欲求態度を表す。新鮮リンゴ粕の方がサイレージよりも好まれるが、どちらでも嗜好性の高いことは他の飼料の比ではない、他の飼料と混ぜて給与すると嗜好性向上飼料として効果は抜群に高い。
-
りんご粕は高水分、高糖分飼料
-
サイレージ化はアルコールを作り、糖分を半減する。
⭐️りんご粕はどんな飼料ですか?
飼料成分から見ると、リンゴジュースを搾った直後の新鮮リンゴ粕は易発酵性糖類を多量に含んだ糖質飼料です。
これをサイレージ化したものは、易発酵性糖質がアルコールに変換してしまい、残った栄養成分はすぐにルーメン発酵作用を受けない
炭水化物類が主体の、いわばビートパルプと同質の炭水化物飼料です

🍇ぶどう酒粕 (Grape Pomace)

Crude Protein(CP) 12.2%
Crude Fat(EE) 9.6%
NFE) Nitrogen Free Extracts 33.7%
Crude Fiber (CF) 27.8%
Crude Ash (CA) 6.9%
Moisuture in extract 9.8%

ぶどう粕の飼料としての特徴
[成果の内容・特徴]
1.「機械により加熱乾燥したブドウ搾り粕(以下、搾り粕)」は、種子が破砕され易 いため豚における嗜好性が非常に高く、低水分(15%以下)で保存性が高いため自動 給餌機での利用が可能である。また、種子未粉砕でも消化が良いため、粉砕作業が不 要である。
2.大麦を増量したベース飼料に搾り粕を添加すれば、肉の「うま味、舌ざわり、わ らかさ、酸化臭、ジューシーさ」における評価を良くすることができる。また、搾り 粕5%添加により「果実の香り」における評価が良くなる。
3.マイロを増量したベース飼料に搾り粕を添加すれば、肉の「うま味、舌ざわり、 わらかさ、酸化臭、ジューシーさ」における評価を良くすることができる。また、搾 り粕添加率の増加(5~10%)に伴って「好ましさ」における評価が良くなる
『期待される効果』
1.現在当場で造成中の新銘柄豚に専用飼料として利用することで、豚肉の一層の差別 化・ブランド化を図ることができる。
2.本県に特徴的な未利用資源の利活用が促進され、豚肉の高付加価値化による取引価格上昇 と農家所得の向上を図ることができる。
[具体的データ]
表1.試験区分 ベース飼料 I II III 3種類 ブドウ搾り粕 0 5 10% 3段階添加率
※ ベース飼料:産肉能力検定用を基礎に大麦・マイロの含有率を、 I(10%・21%)、II(20%・21%)、III(10%・30%)となるように調整。
※ ブドウ搾り粕:機械により加熱乾燥し、種子未粉砕のものを上乗せ添加。
※ 3種類×3段階添加率の全9区分について、各区性別を揃えた肥育豚3頭を供試。

パイナップル粕 (Pineapple bran Dry)


🍍パイナップル粕の飼料としての特徴
パイナップルの良い香りと味は、飼料の嗜好性高めます。
さらに人間の食品向けの副産物から生成しているため、安心な飼料とも言えます。
1.濃厚飼料はもとより、併用する牧草類の喰い込みも良くなります。
2.糞が適度にしまり、糞中の未消化物や悪臭が減少します。
3.活力あるルーメンを作り、肝臓の負担を軽減します。
4.増体、肉質、飼料効率アップが期待できます。
5.幅と深みのある牛作りが期待できます。
水分 11% サイズ 3 - 7 mm Packaging : 20 kgs/sack
850 - 900 sacks per 40 footer container
供給数量:1 - 2 40 footer Container (週)

パントテン酸カルシウム
Calcium D-Pantothenate

CAS No. 137-08-6
EINECS No. 205-278-9
Specification
Infrared absorption (TLC) : Conforms
Test of Calcium : Calcium test (+)
Specific Rotation : +25.0 - +27.5
Alkalinity : Conforms
Loss on Drying : 3.0%
Heavy metals : 0.002%
Nitrogen Content 5.7 - 6.0%
Calcium : 8.2 - 8.6%
Assay : 98.0 - 101.0% (EP)
PH : 6.8 - 9.0 (EP)
Chloride : 200mg/kg
Alkaloid : Confroms
栄養添加物(指定添加物)
パントテン酸は、肉類、小麦胚芽、腎臓、肝臓、ナッツ類、ビール酵母などに含まれている水溶性のビタミンで、ビタミンB類の1種であり、ビタミンB5とも呼ばれたこともある。生理的な作用として、細胞の形成・成長、中枢神経系統の発達を助ける働き、副腎を正常に機能させる働きなどがあり、性ホルモンの生成にも関与している。不足すると、栄養障害、低血糖症、血液や皮膚の障害などが生じることがある。パントテン酸は腸内細菌によって体内でも作られる。このパントテン酸のカルシウム塩が、パントテン酸カルシウムであり、水溶性ビタミンとして使われる。また、有機酸のカルシウム塩としてのカルシウム強化用に使われることがある。パントテン酸カルシウムは、化学的な合成法で作られている。調整粉乳をはじめとする強化食品に使われている。

穂酵素A(CoA)の一部で、ほとんど全ての動物で必要とされている。この穂酵素は糖質、脂肪、タンパク質の中間代謝に係わり、成長期の魚の正常な生理と代謝に必要なビタミンである。
パントテン酸カルシウムは比較的安定で、いずれの飼料形態に適している。